福島県中小企業団体中央会からのご依頼により、いわき市環境整備事業協同組合の組合員を対象とした「第2回浄化槽管理技術研究会」に行って参りました。
組合では、近年設置された浄化槽の管理上の課題について、日頃から少数グループで検討されてきたとの事です。
本研究会では、いわき市に比較的設置基数の多い6型式を選定し検討することとされました。
研究会は下記のように第1部と第2部に分けて実施されました。
第1部 浄化槽(HY型、KZ型、FCE=XE型、浄化王NEXT型、CA型、MCP型)の構造及び特長
第2部 6型式の管理上の問題とその解決策についての意見交換会
第1部では、岡城から各型式について下記を踏まえながら説明を行いました。
・処理フロー、水と汚泥の流れ
・単位装置と組合せ
・SSの移動と蓄積
・日数の経過と蓄積汚泥量
・蓄積汚泥への流入変動の影響
・上記状況と装置内環境の変化
第2部では、事前に頂いた現場からの質問を中心に、司会者と参加者とのやり取りを行う参加型の研究会が行われました。その中で岡城の方からアドバイスをさせて頂きました。
これまでにも、いわき市環境整備事業協同組合では、毎年研修会を実施しています。講師からの情報提供的な研修会が多かった感がありますが、今回は現場に合致した参加型の研究会になり、極めて有意義な研究会になったものと感じました。
現場の問題を共有できたこと、その中でいくつかの解決策も共有できたこと、そして、これらを各社に持ち帰って社内でも共有され、不具合の改善に貢献されますことに期待したいと思います。