岡山県真庭市を中心に活躍されている十字屋グループの真庭環境衛生管理株式会社の技術研修会に呼んで頂きました。
研修内容は3つに区分されます。
第1部 新しい浄化槽の保守点検・清掃方法について
第2部 中型浄化槽の性能評価型の実態と対応
第3部 中学校に設置された浄化槽(82人槽)による現場研修
このような技術研修は初めてということで、同業者の方にも参加を呼びかけ50人程度の研修となりました。
第1、2部の座学を90分、第3部を40分程度で行いました。
座学においては浄化槽の設置状況の推移、処理機能の立ち上げと注意事項、小型・中型性能評価型浄化槽の特徴と維持管理に係る留意点を中心にお話しさせて頂きました。受講されている方々は世代交代がスムーズに行われているようで、若い方も多くおられました。本講習の内容については、通常業務で常識と思っているところを原点回帰して改めて確認して頂いたことと、新しい情報を盛り込んで新鮮な反面、戸惑いも感じているようでした。質問はなかなか出にくい中、口火を切っていただくと次から次への出てきて活気のある座学となりました。
一方、現場研修では、風が強く寒い中、マンホール・点検口を開放して処理フローの確認、各単位装置の構造機能、保守点検のポイント等をみて頂きました。学校施設の特徴である流入変動(時間、季節)による処理水質への影響等も実感されているようでした。担体流動槽の担体内面に付着した生物膜を採取し、持参した顕微鏡で観察しモニターでみてもらったところ、座学でお話しした原生動物が多数観察されて感動しておられました。
本研修成果が少しでもお役に立てれば幸いです。
今回は、時間的な制約から基本的なことをお話ししましたが、浄化槽の現場へのマッチング、応用に至るまでには、社内でのグループ討議等を重ねていくことが必要と考えます。今後に期待したいと思います。