四川省農業庁は、日本の農業技術の協力と交流を強化するため、四川省に「家畜-処理の家畜糞尿を効率的に使用-草-家畜養殖-美しい農村」の環境循環型モデルを立ち上げ、2017年より四川省の農村家畜糞尿の効率的有効利用、美しい農村の建設実証事業をスタートしました。
今回のプロジェクトでは、現地視察を中心に行い、その結果を踏まえてどのようなシステムを構築するか、また、どのような新しい装置を開発するかが目的でした。
視察した場所は、次の3箇所でにおいて種々の施設等を視察し、担当者と情報交換および協議を行いました。
① 広元市 成都市から北東に約300kmに位置
・個人宅で養豚、メタン発酵、メタンガス利用、消化液の田畑利用 ・中規模養豚場の堆肥化 ・鶏糞の肥料化工場
② 北川県 成都から北北東に約150kmに位置
・日本からの援助で建造された砂防対策施設 ・地震で倒壊した保存地区
③ 丹棱県 成都から南南西に約100kmに位置
・中規模養豚場における液状堆肥製造とそれを利用した果樹園 ・液状堆肥を活用した大規模果樹園
四川省における代表的な地区を視察し、それを基礎に種々のエリア条件、規模等に応じた畜産廃棄物と生活排水の処理について、中国版のリサイクルシステムを構築するためのディスカッションを行い、来年度に向けた骨子を作成致しました。
備考
四川省は食が豊富で、いろいろなバリエーションがあり、日本にいると辛い物ばかりと思いがちですが、そうでもありませんでした。
ただし、火鍋となると辛いのが苦手の私にはきついものがあり、お湯で希釈して食べるしまつでした。
食べ残す習慣は中国のどこでも感じられ、人口を考えるとものすごい事になる感が残りました。
成都の市内観光もさせて頂きましたが、都市化が進み車社会、バイクはすべて電気、再開発とともに人口集中によって廃棄物問題が勃発しそうですが、要所に清掃作業員が配置され、ごみは落ちていません。また、バス、地下鉄も以前のように我先にというのは影を潜め、かなり順序良く乗車されていました。