四川省農業庁は、日本の農業技術の協力と交流を強化するため、「家畜-処理の家畜糞尿を効率的に使用-草-家畜養殖-美しい農村」の環境循環型モデルを立ち上げ、2017年より四川省の農村家畜糞尿の効率的有効利用、美しい農村の建設実証事業をスタートし、今年は2年目となります。
今回のプロジェクトでは、現地視察と研修を目的に実施されました。
視察した場所、研修を行った場所は、次のとおりです。
① 崇州市 農村振興地域 農作物エリア、畜産エリア、住居エリアと区分して、一体型の農業地域を形成しているモデル地区を視察しました。他にも多くの見学者が来られていた。
② 崇州市 华川集団 民間の施設で広大な地域に農業、研修等を数百人規模で実施でき、宿泊もできるセミナーハウス、ゲストハウスを視察しました。
その施設において、浄化槽(日本環境整備教育センター雲川氏と岡城)、農業関連(広島県から阿部農園の阿部氏と広島県立総合技術研究所の新出氏)について講演を行いました。
③ 中江県 四川省特産の山椒を40ha栽培している場所で、牛舎の排水を嫌気性消化した液肥を農業利用していました。
④ 中江県 住宅関連では、その生活排水等を腐敗タンクへ導入し、メタンガスを有効利用した中国国内では初めての施設、地域を視察しました。
⑤ 成都 農業庁の出先の職員が成都に会し、②で行った講演を同じように行いました。
講演においては、極めて活発に質疑がなされ、関心の高さが感じられました。
今回も四川料理を堪能し、世界遺産の都江堰、青城山、パンダ繁育研究基地等にも行く事ができました。