2021年 12月11日 ぎふ地球環境塾に出席してきました

ぎふ地球環境塾は、環境教育の一環として、ソーラーアークのある町、岐阜県安八郡安八町で、平成14年6月から始まりました。生活を取り巻く環境に対して広く問題意識を持つことと、その解決方法などを講義と実習を交えて学ぶとの事です。 一つ一つの学びを通し、自分の住むまちから岐阜県、そして日本、さらには世界へとグローバルに環境保全・自然保護を考える地球市民を目指します。塾生は、小学生とその保護者が対象です。

歴史のある環境塾で、近年は(株)日本環境管理センターの研修室で開催されているとの事で、本日は講師2人を招いて行われました。

一人目は日本トイレ研究所の加藤篤氏です。

テーマは「災害時に備えるトイレの話」です。日本では災害が多数発生しますが、その際に困るのが電気・水道・ガスなどのインフラが止まってしまうことや家具・家屋の倒壊、浸水などによりトイレが使えなくなってしまう事です。その時を想定し塾生とのやりとりが始まります。トイレで使う水の量?地震の時に何が起きるか?暗くなってしまうトイレに何が必要か?・・・ストーリー性のあるやり取りを塾生とキャッチボールしながら進めていきます。水が流れないトイレには携帯トイレが有効であり、その3種類についての説明と子供たちによる実演をいれながら学んでいきます。他にも有用なお話を交えて1時間があっという間に進んで終了です。

二人目は旅行作家の石原英一氏で、2019年10月からは安八町の町会議員もされている方です。

テーマはわからないまま進み、前回はマネーコイン(暗号資産)を話され貨幣との違いとして環境にはどちらが優しいか?ただし、弊害もあることを話されたようです。その後、皆に白い紙を配り、その中に閉鎖環境を作って生きていくためには何が必要かを塾生たち自ら考えていきます。塾生の間をめぐり書かれたアイデアを披露しながら、まとめていきます。

話のまとめには、紙の上の密閉空間からバイオスフィア2 へと展開していきます。これはアメリカ合衆国アリゾナ州オラクルに建設された、巨大な密閉空間の中の人工生態系です。名称は「第2の生物圏」の意味であり、建設の目的は人類が宇宙空間に移住する場合、閉鎖された狭い生態系で果たして生存することができるのか検証することと、「バイオスフィア1」すなわち地球の環境問題について研究することでした。

この実験の結果は慢性的な酸素不足により脳への影響が著しく、人間活動が悲惨な状況になったため100年計画であった実験は2年間で幕を閉じることになってしまいます。

今回の塾生たちとのやり取りは考える力を養うのに極めて有効で、自分で考え自分で行動する一歩になることと確信しました。

2021年12月12日