2022年 12月6日 三光株式会社を視察しました

2022年12月6日に、鳥取、島根を拠点として廃棄物処理、リサイクルを大規模に実施している三光株式会社を視察しました。50年前に設立した三光産業(株)から出発し、産業廃棄物焼却プラントを建設してから固形物の焼却を得意としています。さらに固形燃料(RPF)の製造、バイオマス燃料(木チップ)製造、太陽光・蒸気・バイナリー発電を手掛けています。

また、別の工場では低濃度PCB廃棄物無害化処理、引火性廃油や感染性廃棄物の焼却処理を行っています。

さらに、2013年からはウエストバイオマス工場において、汚泥/有機系廃棄物乾燥炭化堆肥化処理施設を運転開始しています。今回の視察は、主に本工場を中心に実施しました。特に、炭化物の製造に力を入れており、日量140tの汚泥が蒸気で乾燥されてから炭化炉に入り炭化物を製造しています。炭化物は主に高炉メーカーが買い取り製鋼保温材に用いられています。カロリーベースによっては、乾燥汚泥の方が有効な場合があるので、用途が分かれることもあるようです。

なお、乾燥施設のエネルギーは、炭化炉の廃熱蒸気に加えて隣接する産業廃棄物焼却炉の廃熱蒸気も活用しています。このようなサーマルリサイクルに加えて、工場排熱を活用したキジハタの陸上養殖も行っています。現在、約5,000匹おりますが、天然魚は大きさがまちまちであるところに対し、養殖魚は大きさを合わせることができるため、宴会場などの一品として重宝されているとの事でした。

2013年よりさらに10年近く前に始めた株式会社日本環境管理センターの炭化施設と炭化炉の形態は違いますが、火を使う装置であるための劣化、炭化物の形状としての微粉炭の飛散、熱効率のための24時間運転といった同じような悩みを抱えておられました。

三光株式会社は、2022年7月にとっとりSDGs企業認証制度(鳥取ではなく【とっとり】が正解)の認証企業となり、また、近畿地方公共団体と「緊急事態発生時・災害時における廃棄物処理に関する協定」を締結する等、地域に無くてはならない企業を目指しているとの事でした。

宿泊は境港の近くであったので、翌日の早朝から境港さかなセンターに行って様子伺いをしようと思いました。やはり目移りしましたが、旬の松葉ガニは大きいのは高く、小ぶりや足折れの松葉ガニは安く、一方年中近く取れる紅ズワイガニも安かったので、それらを見繕って購入してしまいました。やはり、宅急便は便利で良い土産になりました。

2022年12月14日