2022年 9月1日 防災トイレフォーラム2022にZoom参加しました

防災トイレフォーラム2022 -被災経験をトイレ対策に活かす-防災の日9月1日に開催されました。

これまで阪神・淡路大震災でトイレ問題が顕在化したものの、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震等において、繰り返しトイレ問題と向き合うことになり、多くの被災者がつらい思いをしてきました。

本フォーラムでは被災経験のある行政担当者や研究者から当時の状況と対応についてお話し頂き、これからのトイレ対策に活かすべき要点を共有いたします。という趣旨です。

主催はNPO法人日本トイレ研究所(災害用トイレ普及・推進チーム)、共催は東京都です。

会場は東京都議会議事堂1階都民ホールにて行政職員の方々を対象に対面で、その他にはオンライン(Zoom)で配信されました。プログラムは次のとおりです。

13:00 【開会挨拶】東京都
13:10 【趣旨説明】加藤 篤 (特定⾮営利活動法⼈⽇本トイレ研究所 代表理事)
13:30 【発表1】新たな被害想定や社会環境の変化等により顕在化した課題、芝崎 晴彦 ⽒(東京都 総務局 防災計画担当部⻑)
14:00 【発表2】阪神・淡路⼤震災で痛感したトイレ・下⽔道など静脈系ライフラインの重要性、相川 康⼦ ⽒(特定⾮営利活動法⼈ NPO 政策研究所 専務理事)
14:30 【発表3】新潟県中越地震を踏まえて地域防災計画に「トイレ対策計画」を新設、⽶⽥ 和広 ⽒((公財)新潟県環境保全事業団 新潟県地球温暖化防⽌活動推進センター⻑)
15:00 【休 憩】災害⽤トイレ展⽰
15:30 【発表4】東⽇本⼤震災での液状化によるトイレ問題、松崎 秀樹 ⽒(元浦安市⻑)
16:00 【発表5】熊本地震の経験を活かしたマンホールトイレの設置・運営体制の構築、藤本 仁 ⽒(熊本市上下⽔道局 計画整備部⻑)
16:30 【閉会挨拶】上 幸雄 (特定⾮営利活動法⼈⽇本トイレ研究所 理事)
過去に被災された地域で実践、主動された方々から当時経験、反省し今後に活かす対策、提言等を頂き、非常に有益なフォーラムでした。

なお、熊本の発表者は出席困難となりNPO法人トイレ研究所の加藤氏が代わって説明されました。

日本では、何時、どこで起こってもおかしくない災害が地球温暖化の影響も加わって災害の形が変化しつつあります。いざ災害が発生した時にニュースで避難所の様子が流れますが、残念ながらトイレ問題は希薄で、健康被害が発生していること等の情報はなかなか出てこない現状です。各発表者からは現場の声、トイレ問題の重要を熱心にお話頂き、身になるものであったと思います。

浄化槽も必然的に応急仮設住宅の排水処理に多数設置され、下水道が被災して使用できない状況のエリアでも被災者の生活基盤にかかせない施設として活躍したことも、なかなか報道されず、認識不足であることは同様な傾向であります。ますます、色々な災害を想定して、その対策を事前に計画、そして訓練しておかなければならないと感じました。

2022年9月3日