2023年 5月31日 岐阜県浄化槽市町村協議会総会で講演しました

2023年5月31日に岐阜県浄化槽市町村協議会総会が海津市役所で開催されました。

昨年度まではオンライン開催で総会を開催しておられ、対面は本年度からとの事です。

開催地の海津市から地元業者の(株)日本環境管理センターに講師紹介の要請があり、技術顧問をしている岡城をご推薦頂きました。テーマは災害関係として、令和 4 年度 浄化槽シンポジウム福岡で講演した「災害時のトイレ対策の一役を担う浄化槽 」をペースに、「必ず起こる災害!しなやかに回復するシステムが重要」というテーマで講演しました。

内容は、災害原因の分類、これまでの経験として東日本大震災における地震・津波の影響、2019年台風19号による河川氾濫・洪水の影響をお話し、浄化槽および下水道の被害状況と日常に回復するまでの期間(浄化槽は3カ月以内、下水道は1~3年)、苦労などを認識して頂いた。

また、発災時のトイレ問題、、避難所トイレ問題、その対策として防災計画の見直し等を整理した。結果として、分散型システムとして浄化槽がリスク分散につながることを確認した。

「VUCAな時代」、すなわち先を見通すことが困難な現代社会において、災害に強い強靭な社会も大事であるが、被災から立ち直る回復力を備えた地域づくりが必要である。災害は避けられず、必ず発生するものであり、その難局を切り抜け、しなやかに回復するレジリエントな社会が求められます。

発災時には、トイレ問題、し尿処理問題、避難所問題などに対して、市町村、関連業界が一丸となって、この危機事象に対して負けない組織・社会を目指すことを目標とすることが重要であり、私たちの業界・組織は生き残り、社会的な役割・責任を果たし続ける義務があります。

2023年6月1日