私たちを取り巻く環境は、過去において著しく悪化した経験を持ちます。この苦い経験を克服し環境の回復に努力して来ました。
世界的にも豊かになろうとする際に、置き去られてしまったり、わかっていながらも優先順位からできなかったり、その当時はまだ原因が発見されていなかったため等によって環境悪化が進んだ例も多くあります。
一方、国内の水環境については、工場廃水処理施設、下水道・集落排水処理施設・浄化槽等の整備が進み、環境基準の達成率が向上しつつあります。しかし、未だ整備されていない地域(山岳等の自然環境エリアも含む)や未規制事業場等は、まだまだといったところです。
すでに整備された施設でも、老朽化の進行、自然災害等による破壊、維持管理の不徹底等によって、本来の機能が十分に発揮されていない例も多くあります。
これら既存施設のうち機能不全等に至った施設については、その原因の追究と改善対策を講じなければなりません。また、所期の性能が得られている施設であっても、運転手法の変更によって、高度な処理や省エネが図れる場合も少なくありません。その他にも、汚泥処理の効率化によって、安定した運転が可能になり、さらには、汚泥の資源化も必要な時期にきています。
本事務所は、汚水処理、汚泥処理にかかるコンサルタントを通じて、水環境の保全、SDGsに少しでも寄与できることを願っているものです。