2019 10月25~26日 (株)日本環境管理センターを訪問しました。

2019年1o月25日に予てより技術顧問をさせて頂いている(株)日本環境管理センターを訪問しました。教育センター在職時には、汚泥の炭化に係る共同研究を重ね、ベンチスケール、パイロットプラント、実機へと進み、現在も汚泥の乾燥、炭化装置が稼動しています。得られた炭化汚泥を用いてトウモロコシ、パパイヤ、根菜類等を栽培し、地元住民へ還元して喜ばれています。

一方、岐阜県海津市においても人口減少等の影響により、し尿処理施設と下水処理を統合するMIX事業が計画され、現在進行形との事です。その事業計画変更申出書を見る限り、実態を反映していないことから、今後は市の担当者と十分な協議が必要と考えられ、さらなる分析による計画の妥当性を検証する必要がある旨をアドバイスさせて頂きました。

10月26日には、海津市産業感謝祭が開催されていました。(株)日本環境管理センターも出店され、収穫された野菜類を安く販売していました。残念ながら今年は天候不順によりトウモロコシが間に合わず、来場者はがっかりされているようでした。先に示した炭化汚泥は海津市のブースにおいて無償配布されており、多くの方々が並んで入手する様子が見られました。例年人だかりとなり、多くのリピーターが押しかけているとの事です。清掃業界が地元密着型でリサイクルに貢献していることは素晴らしいことと感じました。

先に示したMIX事業によりし尿・浄化槽汚泥を投入する下水処理場を視察しました。広大な敷地に立派過ぎる処理場でありましたが、計画汚水量の半分程度、OD槽も半分運転程度で、当初の計画から大きくずれていることがわかります。この地区は元々地盤が弱い地域であるため、地盤沈下の状況があちこちに見られました。インフラが抱える老朽化、人口減少、人手不足等がすぐ目の前に広がっていることが実感されます。

今後も、種々フォローしていきたいと考えております。

2019年10月30日