コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。
今回のテーマは「災害時のトイレ対策の役割を担う浄化槽と体制強化に向けて」です。2011年の東日本大震災、2019年台風19号を経験したことから、3年前にも災害関係の研修をしたいとの事でした。この間に2022年11月福岡県浄化槽シンポジウムに「災害時のトイレ対策の役割を担う浄化槽」というテーマで1時間の講演をしましたので、今回は2時間の講演のため内容を強化し、新たな内容を追加してお話することにしました。
・2011年東日本大震災時における地震による影響と津波による影響
・2019年台風19号による大雨による夏井川氾濫による影響
・大震災時被害から復旧までの期間(下水道は2から3年、浄化槽は3ケ月以内)の大きな違い
・災害発生時にトイレに係る様々な現象とトイレ使用不可への備え
・避難所トイレの劣悪な状況はいのちに係ることから災害時のトイレ対策の重要性と対策
・これまでの事例からトイレ対策のスピーディな対応策に必要な行政の一貫した指導と業界の連携
・災害時に期待されるマンホールトイレの課題と避難所への浄化槽の活用の案
・災害協定の重要性と具体的な指示系統や動き方までを明確にしておくことが肝要
・集合型の下水道と分散型の浄化槽の災害時における優位性
・「災害に強い」から「災害に負けない」、しなやかに復活する力「レジリエンス」が重要
そのためにも私たちの業界・組織は生き残り、災害直後の衛生環境を確保し住民の健康維持に努めること等、社会的に大きな役割・責任を担っている事を再確認させて頂きました。