2019 9月9日 京大テックフォーラム【社会課題から読み解く「水・衛生問題」】に出席しました。

2019年9月9日に京大テックフォーラム【社会課題から読み解く「水・衛生問題」~SDGs・防災・減殺へのアプローチ」】に出席しました。当日は台風の影響で交通機関が乱れ、出席者が大幅に影響されました。

今回の趣旨に沿って以下の3テーマの講演が行われました。

・小坂 浩司 国立保健医療科学院 生活環境研究部 上席主任研究官
『環境変化に対応した水道水質管理』

工場排水の混入に伴って除去困難な状況が発生したり、上水技術の高度化(オゾン処理、塩素処理等)によってホルムアルデヒドが発生する等、新たな問題も発生していることが示されました。また、管理が民間に移った場合に、きめ細かい水質管理ができるのだろうかという課題も感じられました。

・平山 修久 名古屋大学 減災連携研究センター 准教授
『災害廃棄物マネジメントの技術開発と実践』

災害廃棄物について、これまでの発生量予測では不十分であった事に対し、東日本大震災を例にマッピングと各地域からの廃棄物量を整理し、災害廃棄物の原単位を算出し、それをさらに検証する事で今後の施策に役立てることができるとの事でした。

・原田 英典 京都大学大学院 地球環境学堂 助教
『アジア・アフリカの衛生改善とサニテーションの価値』

原田先生とは環境省の廃棄物処理等科学研究費補助金に係る分担研究に係らせて頂き、ベトナム、バングラデッシュ、タイ等への調査に同行させて頂いた。変わらずに勢力的に活躍されておられた。今回のテーマは、あらためて以下のテーマで話された。

・衛生とは?

・SDGsにおける水・衛生とは?

・サニテーションの方向性を考える 1、2、3

アジア・アフリカにおける水環境、衛生環境の実情について、その課題を整理して頂いた。日本に居ながらには想像もつかない実情を再認識したしだいです。

2019年10月4日

2019 7月29日~8月1日 パラダイスアメニティ(石垣島、宮古島)にて研修等を行いました。

2019年7月29日~8月1日に有限会社パラダイスアメニティを訪問し研修等を行ってきました。

2018年10月9日第32回全国浄化槽技術研究集会(名古屋国際会議場)において、【宮古島、石垣島の地域特性と汚水処理の現状について】と題し発表致しました。両島ともに観光人口が急激に増加し、特に宮古島では各種建築物の建築ラッシュが続き、「宮古島バブル」と呼ばれています。

本研究発表では、これら建築物の排水処理に浄化槽の適用事例が多く、沖縄県の汚水処理施設の整備計画に示された公共下水道へシフトするものとは乖離減少が認められます。既存の下水処理場の老朽化が進み、これらの対策が喫緊の課題となっています。

一方、宮古島では排水路 が無いことによって 、 排水処理施設からの処理水は 、 地下浸透方式 を取らざる を得ません。しかし、 保健所職員の竣工 検査 の 現場 視察 をクリアしなければならないので 、その時点 ま では溜め槽として工事 します。5人槽浄化槽では1週間分の貯留が必要ですので 、 約7 m 3 必要になります。その建築構造物も竣工検査が終了するとすぐに底に穴を開け、地下浸透させますので、無意味な構造物をわざわざ建築する不思議な現状です。これに関しては法定検査でも黙認の状態であり、保健所と合わせても道路管理者(宮古島市)に改善の提案をしているようですが、なぜか拒否されてしまう現状です。

今回の訪問では、宮古島市役所の担当部長、副市長、市議に現状を再認識して頂き、早急な対応の必要性を説明して参りました。

パラダイスアメニティの職員の方々とは、現場視察、アドバイス、事務所における研修と試験を実施し、能力向上に努めてきました。

気温は東京より2度低い状況でありましたが、太陽光の強度は半端ない状況でした。夏休みに入ったこともあり、飛行機はいずれも満席でした。

観光立県として、美ら海、美ら島を保全していくためには、浄化槽の活用が必須と考えます。下水道計画の変更、汚泥処理の新たな計画、浄化槽設置要綱等の検討等を早急に実施することが重要と考えます。

2019年8月5日

2019 7月4~5日 富山県水産加工場の汚水処理施設の運転状況調査および技術指導を行ってきました。

2019年7月4日と5日にかけて富山県にある水産加工場に行ってきました。富山県はホタルイカ、白エビ、カニ、ノドグロ、ブリ等の水産品が有名ですが、これらを加工する工場も多く設置されているとのことです。小規模加工場ではどうやら垂れ流しも多いようですが、本加工場の汚水処理施設は活性汚泥法による処理を実施してきました。

しかしながら、近隣からの悪臭クレームがあり、これまでも種々の対策が行われてきたようです。

これまでの対策例としては、次のものがありました。

・ばっ気槽へ接触材を固定して処理効率を上げる対策 ⇒ 現在、接触材は引き上げられており、接触材が出回り始めた頃からの失敗事例の典型であります。接触材を充填した当初は接触材下部からのばっ気等により効率が上がったように見えますが、実際には汚泥の捕捉とともに旋回流の異常により汚泥の腐敗が生じ、悪臭の発生を助長してしまうことになったと考えられます。

・原水ポンプ槽、流量調整槽に散気装置を全面に多数本設置し、全面ばっ気による処理を行う対策 ⇒流入汚水に含まれる臭気成分を除去するためのばっ気ですが、汚泥濃縮槽をばっ気し活性汚泥を原水ポンプ槽へ返送することで、流入側から汚水を処理することで処理効率upを図っています。この点は理にかなっていますが、前処理への空気量は過剰であり、ブロワ室に新設された新ブロワの空気量に見合う空気取り入れ開口になっていない現状にあります。

・ばっ気槽におけるpH低下対策として第2ばっ気槽のばっ気抑制対策 ⇒ 処理水のNOx-Nが50mg/L程度あり硝化の進行が確認され、pH低下の要因と考えられました。一方、DO濃度は0.4mg/L、SV30は98%以上、汚泥の色はこげ茶色、生物相観察ではワムシが観察されるなど、DOは流入負荷が小さくなる時間帯、流量調整槽のポンプが停止した時間帯では上昇するものと考えられ、DOが低い要因には汚泥濃度が高い、汚泥引き抜き量が少ない影響と考えられました。

今後の運転方法としては、臭気対策としては前処理スクリーン設備のし渣の管理、シャワーリング、返送汚泥の前処理への増加、空気供給量のコントロール、汚泥搬出頻度等によって対応が可能と考えられました。

2019年7月11日

2019 6月29日 株式会社ミカサ創立30周年記念パーティに出席しました。

2019年6月29日の午前中に従業員の方々の研修および打ち合わせを行いました。

30周年記念パーティはホテル日航オアシスタワーで総勢約40名のほのぼのとしたパーティでありました。

株式会社ミカサは大分の中小企業ではありますが、富士山の頂上に燃焼式トイレを整備する等、山岳トイレに貢献されてきました。その後はバイオトイレの開発を行い、環境省技術実証事業に参加し沖縄県竹富島でその実証を行いました。その時の委員会の座長を行ったことが縁となり、現在技術顧問を行っています。

このバイオトイレは種々改良が行われ、海外協力としてペルー、カメルーンへ出荷されています。現在このバイオトイレを用いたレンタル事業も営なわれ、他にもレンタルルームなども手掛けられています。

本パーティはこれまでにお世話になった方々、従業員を含むその御家族への感謝を込めたものであり、ますます楽しい会社作りに邁進されるものと思います。

2019年6月30日

2019 6月28日 株式会社日豊清掃センターを訪問しました。

2019年6月28日 技術顧問をしている株式会社日豊清掃センターを訪問し、約3時間にわたって研修を行いました。

初めての研修でしたので、顔合わせとレベル確認から始めさせて頂きました。約30人程度集まった中には保守点検と清掃担当が混在していたようです。

まず、浄化槽の立ち上げ段階における微生物の役割についてお話し、近年の消毒剤問題、消毒前後のBOD、残留塩素の測定問題、小型合併処理浄化槽の変遷とコンパクト浄化槽が抱えるトラブル事例等をお話ししました。

また、予め従業員の方々に質問事項を出して頂いておりましたので、その回答を行いました。主な質問は次のようなものです。

・水量過多への対応方法、・界面活性剤の処理、・各種薬剤や糖尿等の影響、・窒素‣リンの安定処理方法、・し尿‣浄化槽汚泥の発生原単位、・浄化槽汚泥濃縮車に係る種々の質問 等

今後も現場からの質問を寄せて頂き、キャッチボールしていく事としました。

 

2019年6月30日

2019 6月25日 公益社団法人広島県浄化槽協会の総会に出席しました。

2019年6月25日 公益社団法人広島県浄化槽協会の総会に出席しました。

議事案件は次のとおりで、何れも承認されました。

1号議案 平成30年度決算報告の件

2号議案 令和元年度資金調達及び設備投資の見込み変更の件

新社屋の建設に係る仕様変更に伴う資金繰りでしたが、現事務所の家賃相当で返済可能とのことで承認されました。

3号議案 役員改選の件

2年の理事の任期切れに伴う改選でしたが、前回と同様なメンバー構成となり、岡城も2年間務めさせて頂くことになりました。

その他、報告事項があり、その後、懇親会に入りました。浄化槽法の改正に伴う協会の方針等が話題になりましたが、県、市町、設置者に十分理解して頂いて推進する必要があることを、岡城の中締めの挨拶とさせて頂きました。

 

2019年6月26日

2019 6月21日 自己処理型トイレ研究会の総会に出席しました。

2019年6月21日 自己処理型トイレ研究会の総会に特別会員としてオブザーバー出席しました。

平成30年度の活動報告、決算報告および令和元年度の実施計画、予算を議案として検討されました。各議案については承認され、令和元年度も協力して実施していくことが確認されました。

その後、各社の近況、課題が報告され、山岳トイレの需要は大幅に減少し新設は望めないことから既設置の装置のメンテナンスから更新へ向けた動きを実施していくとの事。また、快適トイレの流れからレンタルトイレの動きも活発化してきているが、その維持についての課題も報告された。

一方、道路工事等の面的に移動しながら作業員のトイレも移動したいという要望に対し、車載型トイレの需要が見込めるとの事ですが、廃棄物処理法上の課題もあり慎重に扱っていく必要性が示されました。

2019年6月26日

2019 6月10~11日 株式会社アメニティいわきを訪問しました。

2019年6月10日にアメニティいわきの根本専務とともに、原発周辺の復興エリアに設置されている浄化槽の保守点検業務に随行致しました。

このエリアの復興状況については、近年あまり報道されておりませんが、実態としてはなかなか進んでいないように感じられます。それでも復興に係る東京電力の関連会社、土木建築関係会社、環境省関係の方々が作業を進めており、新設の建物、宿舎、庁舎、住居からの排水は浄化槽で処理されることになります。新設の浄化槽であるため性能評価型が設置されることとなり、成分がほとんどし尿であり、低負荷であったり、通常の運転とは異なる状態てある例が多い状況です。

このような浄化槽に対して、どのように運転すれば性能を発揮させることができるか、試行錯誤で奮闘されている状況です。以前からアドバイスさせて頂き、今回、その後の状況について確認するとともに、さらなる所期の性能発揮に向けた運転調整をお願い致しました。

翌日、6月11日にはAゴルフ場の浄化槽の保守点検に随行致しました。ゴルフ人気が下火になってほとんど運転していない状況であったようです。広大な敷地内にはゴルフ場、クラブハウス、ホテル、乗馬場、厩舎等が設置され、極めて大がかりなものです。現在、ゴルフ場と乗馬関係が細々と営業しており、浄化槽の運転を始めたとのことです。処理方式はOD方式で、約1ヶ月前まではOD槽内は腐敗し黒色化が進行していましたが、ばっ気を開始して約1ヶ月後、黒色汚泥は少しずつこげ茶になり、硝化の進行が確認されました。これから活性汚泥の成長を促進し処理の安定化を図るための運転方法についてアドバイスさせて頂きました。

 

2019年6月25日

2019 6月4日 公益社団法人広島県浄化槽協会の理事会に出席しました。

2019年 6月4日 公益社団法人広島県浄化槽協会の令和元年度第1回理事会に出席しました。

審議に入る前に、新社屋建設予定地を視察しました。立ち退きが完了した2階建ての事務所を改築、増築して検査事業の拡大への対応、研修施設の充実が図られます。職員の皆様にとっても有意義になるものと感じられました。

審議については、令和元年度総会に向けた ①平成30年度決算報告の件 ②令和元年度資金調達及び設備投資等の件 ③役員改選の件 を主に審議されました。その他には報告事項が多数報告され、閉会とされました。

ますます、広島県、市町との連携強化と業界の意識向上に向けた取り組みが重要になるものと考えられます。

 

2019年6月8日

2019 6月3日 浄化槽汚泥濃縮車の運転状況の視察、再指導を行いました。

広島県三次市の株式会社コスモスに浄化槽汚泥濃縮車(以下、濃縮車)が導入されたのは約5年前とのことです。

すでに濃縮車は2台となって有効に活用されています。

実際の現場作業を濃縮車の開発者である福島県いわき市アメニティいわきの根本正氏と共に視察しました。

通常業務では、濃縮車には一人乗車で一人作業とのことですが、本日は濃縮車担当のベテランと新人による二人作業です。

まずは、作業手順の確認を行うと共に、近年のモアコンパクト型浄化槽への対応方法等について、実地に指導を行いました。

既に濃縮車は全国に200台を超え、数多くの現場作業を実施し、炭酸ガス排出量の削減、水リサイクル、バキューム車からの脱却等、極めて有意義であることが認識されています。

一方、作業者は作業に慣れ、作業手順が自己流となっている例が少なくありません。各作業や使用薬剤の意味、凝集反応の見極め等がやや不十分となっていることが多く見受けられます。

今回の場合、新人への指導として、①ソーダ灰の添加の意義(pH調整以上に凝集促進とフロックの強化であること)、②凝集剤の添加方法と凝集反応の見極め方、③分離液の返送位置の確認(放流側に近い単位装置へリサイクルしていたが、流入側からリサイクルすること⇒分離液が直接放流されないように不足分を放流側の単位装置に通常の水張りを行う。)

残念ながら水道水を使わせてくれない地域があり、水張り、運転調整ができない場合もあるようですが、清掃後の処理機能の立ち上げには再調整が必要なポンプ、ブロワ等があるので、是非実施して頂きたい。設置者(管理者)からの委託されて清掃を実施することではあるが、清掃の意義をしっかり理解してもらうように作業者からの説明が重要である。

根本氏からのアドバイスとしては、水道は1m3当り150円前後であり、作業及び水張りに使用する水量は1m3に満たないことから、作業の説明と使用水量として200円を予めお支払いすることも方法の一つであるとの事です。

濃縮車を早くから導入されている地域では、更新の時期に来ています。今回実施したような確認が重要であることが再認識されました。

 

 

2019年6月8日