宮古島に最初に訪問したのは、2008年頃1府5省のバイオエタノールプロジェクトであり、その製造過程で発生する汚水の処理に関して環境省側の委員として出席しました。
その後、宮古島には近年になって、何度も訪問することになります。数年前、沖縄県環境整備協会が主催の研修会で宮古島の方々が聞いておられて、一度、宮古島に来て欲しいという所から始まります。
行ってみるとコロナ前の宮古島は観光客数の急増による宮古島バブルの状態です。下水道計画はありながら、ホテル、アパート、作業員用宿舎等の建設ラッシュに対して浄化槽で対応している現状です。その浄化槽は必然的に合併処理浄化槽でありますが、処理水を一週間分溜める貯留方式です。山の無い宮古島は以前より地下水汚染問題が課題であり、なるほどと思いながら、建築確認が終わると貯留槽に孔をあけ地下に浸透している実態でした。
行政施策と実態があっていない現状を全く知らない状況でしたので、地元業者である有限会社パラダイスアメニティの西里さんに2018年の全国浄化槽技術研究集会で「宮古島、石垣島の地域特性と汚水処理の現状について」と題しご発表頂きました。問い合わせは多数ありましたが、宮古島市の行政施策に変わりはありませんでした。
その後、宮古島市では汚泥処理問題が勃発します。浄化槽等からの汚泥は下水処理に希釈投入されていますが、1日当たりの投入量は50kLに制限され、ほとんど午前中(早い時は10時過ぎ)で終了となる状態です。
そのため、市議会でもやり取りがあり、新たなし尿処理施設建設(汚泥再生処理センター)の建設が決まりました。予定地は伊良部島、処理能力は50kLとし、観光名所となっている伊良部大橋をバキューム車が何度も往復することになります。その処理能力は、これまでの実績ベースと沖縄県環境影響評価条例で規定対象となる規模の処理能力50kL/日以上にしたくない事から、50kL/日以下ありきで計画されたもので、しかも補助率の高い防衛省予算の獲得に向けた早急な対応でもありました。
当時、その計画書を見た限り大変ふざけたものであり、汚泥処理計画として発生汚泥の試算には、汲み取りし尿、浄化槽汚泥量等・・が全く不合理の状態でした。
その後、市長選で前市長が破れ新市長が選任されると、一度議会で承認されたものが新しい計画として下水道投入設備の増設で対応する提案がなされました。しかし、議会に説明が無いまま計画変更されたため、議会は紛糾し「宮古島市し尿等処理施設整備事業に関する調査特別委員会」を設置し課題整理がなされ、令和3年9月22日付で報告書が提出されました。
その市議会は任期満了に伴い10月24日に選挙が行われ、これから改めてし尿処理施設等・・・について検討することが必要になります。
前置きが長くなりましたが、今回のミッションは新しく選出された議員を中心に生活排水処理・汚泥処理の現状を知って頂く勉強会への出席です。とにかく基本計画が間違っていること、汚泥発生量が間違っていること、浸透式の汲み取り便所を改善しなければならないこと、令和3年3月に示されたエコアイランド宮古島推進計画で最重要課題の一つに示された地下水の保全を実施していくためには、抜本的な改革が必要であること等をお話しました。現在の貯留方式の浄化槽は補助対象とはならず、地下浸透する場合では高度処理浄化槽を活用することが必要であり、それには条例の制定がかかせないので、議会での議論をお願いしました。
また、全国の広域化・共同化計画の動きについてもお話申し上げ、下水道、浄化槽、農業集落排水施設等の各部局が一堂に会して議論を進め計画策定することが肝要であり、財源確保のためには環境税や入島税等を導入して住民負担を軽減していくための条例制定など、議会の責任は大きいことをお話しました。
12月から新しい議会が開催されることから、今後のご活躍を願うばかりです。
一般社団法人新潟県浄化槽整備協会の令和3年度浄化槽従事者研修会が、11月16日新潟会場、17日燕三条会場の2会場で実施されました。各会場の出席者数は40名、44名と新型コロナウィルス感染を考慮して絞った人数でした。
本研修は、近年の高度化・小型化した浄化槽が所期の性能を発揮するためには、適正な維持管理が重要であり、なかでも清掃は、処理機能が低下した浄化槽の機能回復や処理機能が低下することを予防するものであり、維持管理の基本の一つです。このため、高度化・小型化した浄化槽の構造・機能への理解を深めるとともに、浄化槽の清掃に関する専門的知識と技能の向上に資する研修会を開催するとあります。
すでに、浄化槽管理士、浄化槽設備士対象の研修会は実施しており、今回の対象者は清掃実務者との事です。
はじめに協会の島影清会長からご挨拶、趣旨説明が述べられた後、次のプログラムで実施されました。
① 浄化槽行政について 13:30~14:00
・講師:県廃棄物対策課
・内容:県内の浄化槽設置状況、法定検査制度、浄化槽設置整備事業、浄化槽法改正等
② 小型浄化槽の構造と機能 14:05~15:00
・講師:岡城
・内容:構造例示型の構造・機能、性能評価型浄化槽(フジクリーン、アムズ、ハウステック、ダイキアクシス等コンパク型浄化槽)の構造・機能
③ 小型浄化槽の清掃手順と留意事項 15:10~16:30
・講師:岡城
・内容:清掃の技術上の基準、構造型の清掃手順、性能評価型の各維持管理要領に沿った清掃手順と留意事項
事前に提案された上記プログラムに沿って、主なメーカーの維持管理要領書の清掃部分を精査して資料作成を行い、基本的なことが整理できたものと考えます。ここで示したことを現場の状況に照らして、自分で判断できるようになる事を祈念しております。
昨年に民生委員児童委員になってから、地元の報徳二宮神社の役員もすることになり、本年も七五三のお手伝いの時期となりました。
11月5日にのぼり旗、紅白幕、提灯、手水舎、テント、お守り等などを準備しました。
11月6日、7日、13日、14日は七五三の本番で、9時~15時の間、受付、ご祈祷への案内、写真撮影等をお手伝いしました。
こどもの数の減少とともに、七五三のご祈祷をされる方も少なくなっている感があります。4日間で25組程度の参拝・ご祈祷がありました。本神社では、ご家族ごとに拝殿でご祈祷があり、非常に丁寧に対応される印象があり、お手伝いする役員も丁寧に対応し、滞りなく七五三行事を行うことができました。
2019年12月に民生委員児童委員となりましたが、コロナ禍において活動が制限され、地域内の状況を把握することがなかなか困難な状況が続いています。その中でも、高齢者に対し、敬老事業としてお祝い品を届けることが、2020年、2021年と実施することができました。
2021年相模原市は80歳以上の方々にお祝いの羊羹、他に米寿、白寿のお祝い金をお届けすることとなりました。私の担当する地区には80歳以上が約80名で、個々に羊羹を配りながら、生活状況、健康状態等を把握しながら、コミュニケーションを取ることができました。
新型コロナウィルスの患者数が減少したことを受け、少しずつ福祉活動ができるようになってきました。2020年は民生委員児童委員としての活動ができなかったことを補うために、これから少しずつ進めていきたいと思います。
2021年10月29日に開催予定の公益社団法人沖縄県環境整備協会の研修会講師のご依頼が6月頃にありました。その後、新型コロナウィルスの感染増加が著しいことから緊急事態が延長また延長され、開催が危ぶまれました。
8月後半にピークとなり、その後減少傾向を示し、9月には大幅に減少し全国的にも不思議なほど減少してきました。
まだ、研修会のテーマを相談できていなかったことから、これまでに同研修会で岡城が担当した講義は、以下のようなものがあることを連絡しました。
- 新しい浄化槽(担体流動処理等)について
- 中・大型浄化槽の維持管理
- 沖縄県の下水道と浄化槽の位置づけ及び浄化槽の現場におけるトラブルシューティング
- 浄化槽汚泥の減量化について
9月後半には明らかに収束が見え始め、9月30日を持って緊急事態宣言が終了されました。
未だ研修会の開催が決定しておらず、10月に入って正式にご依頼が来ました。協会が会員への周知を考慮し早めにテーマを決定する必要があると考え、講演時間1時間15分にあうテーマを選定することにしました。
第9回令和3年度浄化槽管理技術向上研修会のプログラムは下記のとおりです。
玉城会長の開会あいさつ後
① 「新型浄化槽の維持管理方法について」
(株)ダイキアクシス開発部開発一課 赤木 俊介
② 「あらためて浄化槽の基本事項について」
岡城技術士事務所 岡城 孝雄
受講者は30名程度、加えてリモート受講者10名程度が参加されておりました。
皆さん熱心に受講され、質問も寄せられ有意義な研修でした。
PREC研究所には、同所が環境省から受託した平成27年度富士山山岳トイレ対策検討調査のヒアリング対象者として訪問したことがあります。
今回は、同所が同様に受託した屋久島国立公園内直轄施設適正利用検討業務のヒアリングでした。具体的には山小屋トイレの汚水処理施設に関するヒアリングで、すでに調査されている結果に対する見方等をアドバイスさせて頂きました(詳細は割愛)。
山岳、河川、湖沼、海域などの自然地域に設置されたトイレと汚水処理施設は、コロナ収束とともに利用客の増加によって難しい運転が強いられます。施設の能力に応じた利用が欠かせませんが、現状ではオーバーユースが常で、維持管理も困難な場所が多いことから、利用者のマナーも重要となります。
環境省からは先を見据えての早めの対策、利用者への啓発など、頑張って頂きたいと思います。
余談
屋久島には、平成12年度、平成13年度に縄文杉登山道トイレ整備に係る検討業務委員会のメンバーとして現地にも行って来ました、縄文杉に会うためにはトロッコ道その後は急な登山、往復10時間近くかかりましたが、、珍しく天候に恵まれ、現地調査といいながら楽しい経験をすることができました。
2021年10月29日に開催される令和3年度浄化槽管理技術向上研修会(公益社団法人沖縄県環境整備協会)に講師派遣要請がありました。すでにワクチン接種は7月初旬までに2回完了しておりましたが、念のためにPCR検査を受診してきました。
沖縄便は政府からの搭乗前モニタリング検査を継続して10月末まで無料で実施することが示されています。同様に7月も実施されていましたのでPCR検査を受診し陰性となりました。今回も沖縄の方々へ配慮して受診することとし、10時に受付しサンプルを10時10分に提出、検査結果は13時30分に陰性とメールが来ました。
羽田空港におけるPCR検査については陰性証明を発行してくれますので、ワクチン2回接種、PCR検査陰性を持って、マスク、手指消毒等をしっかりやりながら、行ってきたいと思います。
富山県浄化槽協会では例年、県から受託の浄化槽管理士技術講習会を実施されており、講師として度々登壇させて頂いています。
改正浄化槽法を受けて「浄化槽保守点検業の登録に関する条例」が改正されたことにより、業登録更新において浄化槽管理士に対し、登録有効期間(5年)ごとに1回以上研修を受講させる必要があると明記されました。
協会では富山県、全浄連、日本環境整備教育センターの協力のもとに「浄化槽管理士研修会」を計画、実施することとされました。本研修会のうち地域独自研修部分について、岡城へ講師依頼が参りました。
そのテーマについては岡城に任せるとの事でした。日本環境整備教育センターが担当する浄化槽保守点検業の登録に係る研修会テキストを用いた講義とできるだけ重複は避けたい事、テキストを理解するための予備知識が必要である事、基本的な知識を再認識してほしい事などから、テーマを「あらためて浄化槽の基本事項について」としました。
研修会のプログラムは次の通りです。
- 開講 県環境政策課長あいさつ
- 県環境政策課 浄化槽行政の動向について
- 岡城 あらためて浄化槽の基本事項について
- 濱中(教育センター) 浄化槽保守点検業の登録に係る研修会テキストを用いた講義
- 閉講 修了証書の交付
当初、富山県内会場において実施予定でしたが、コロナ禍で緊急事態宣言中の計画であるため、急遽、岡城と濱中の講義はリモートで実施することとなりました。
本来対面で様子を見ながら、講義資料に説明を書き込んで、理解を深めて頂きたいところでしたが、残念ながら叶いません。そのため説明部分をテキストに赤字で記入、強調した資料を準備して講義することとしました。
岡城の講義「あらためて浄化槽の基本事項について」の内容は次のとおりです。
確認する基本事項
- 浄化槽はどこからどこまで
- 流入・季節・処理機能は非定常
- 構造例示型と性能評価型の違い
- 単位装置の処理機能評価と水質評価
- ろ床・沪床・濾床・ろ過と洗浄・逆洗効率
リモートで質問も控えるという一方的な講義でしたので、ご理解頂いたかが不安ですが、今後の業務に役立てて頂ければ幸いです。
ワクチン接種とPCR検査の報告です。
第1回目のワクチンを6月8日に接種し、2回目を7月9日に行いました。2回とも接種部位の痛みは2日間続きましたが、2回目では38.5℃の発熱と倦怠感があり、薬を服用して解熱し、2日間でほぼ副反応は消失し落ち着きました。
そして元々予定していました7月27日~31日宮古島と石垣島の出張に対し、ワクチン接種2回目から2週間が経過していますので、免疫を獲得したものと想定されました。しかし、2回接種してもブレイクスルー感染が懸念されることと、沖縄県が緊急事態を継続していることもあり、23日にPCR検査を受けた次第です。
幸い陰性と結果が出ましたので、地元の人にも安心して頂けるものと考えています。
オリンピックは始まりましたが、まだまだコロナの収束は見えません。しかし、平静を取り戻すための努力は怠らずに、また、皆様と一緒に仕事ができることを願っております。
新型コロナ感染症は非常事態宣言が功を奏し、だいぶ落ち着いて来ました。
しかし、日本全体の母集団に対し、決めた事を守る人、守らない人は必ず存在します。さらに、法規制や罰則があっても守らない人は必ずいます。その中で、感染症の問題と経済の問題、長期自粛に伴う気の緩み等・・が絡んでしまうと、なかなかその歯止めは効きにくくなっている現状です。
汚水処理、汚泥処理等の衛生処理に係る私共の業界の方々は、日頃の現場作業において衛生安全対策を行っている事と、今回はさらに強化して対策が講じられていることと思います。余談ではありますが、現場作業の方は多少なりとも汚水・汚泥等に接する機会の中で、ウィルス・細菌に暴露され免疫を獲得しておられる方がおられるかも知れません。
今回の新型コロナウィルスは、飛沫、経口感染による割合が高いことから、それを踏まえた対策が最も有効であることは明らかです。すなわち、自己防衛によって相当な対策が可能といえます。そうは言っても、人と人が接する機会を0にすることはできません。
ワクチン接種できるまで、しばらくは自己防衛、ご自愛頂きながら頑張りましょう。
相模原市では年齢別にワクチン接種券が発送され、65才~68才は6月17日から発送される予定です。これに対し現在民生委員・児童委員をしている人には、一般の申込者のキャンセルが出た場合に、その対応をするようにと早めに接種券が発送され、6月1日には手元に届きました。キャンセル対応との依頼ではありましたが、自衛隊東京大規模接種センターにインターネット予約を入れてみたところ、本日8日のたまたま空いているところを予約できました。
本日の受付から①予診票確認⇒②予診⇒③接種⇒④証明書交付⇒⑤経過観察⇒⑥帰宅まで、誠にスムーズに済ませることができました。地方ではまだまだ予約が取れないと大騒ぎの所が多い中、スムーズに接種できたことが申し訳ないような気がします。早めに接種を終えて、近所の高齢者のフォローができればと考えております。
集団免疫を獲得して皆様方とお会いできます事を楽しみにしております。