2023年 1月12日 青森県環境整備事業協同組合の研修会に登壇しました

2023年1月12日に開催された青森県環境整備事業協同組合の令和4年度浄化槽に関する研修会に登壇しました。

青森県では、2018年弘前環境整備事業協同組合の研修会に登壇しました。その時には天候悪化の恐れがあるため、事前に盛岡まで入り、岩手県の検査機関の旧友と一献酌み交わして翌日に入る計画を立てました。ところが、新幹線が運行休止、早めにバスでとも考えましたが、バスも運行休止と立ち往生です。新幹線がようやく再開するのを待って、新青森駅に到着。しかし、予め情報としては在来線が運行休止とわかっていたため、組合の方が新青森駅に迎えに来てくれて会場へたどり着いた記憶が残っています。

今回もその恐れを感じながら、前日に会場のホテル青森に前泊することにしました。ところが、天候は逆に晴れ、青空が見えるほどで、気温も急上昇して春を一緒につれていった感がありました。

今回の研修テーマは私からの提案と組合からの要望を組み入れて決定しました。

研修1 「あらためて浄化槽の基本事項について」

研修2 「浄化槽の現場における様々な疑問に対する処方箋」

大きくは2つのテーマでしたが、青森にまた来る機会があるかわかりませんので、研修2には5つの内容を盛り込みました。

事例 1 生物処理機能はどのように立ち上がるのか?

事例 2 微細目スクリーンがあっても、毛髪による障害が生じているのは?

事例 3 活性汚泥の沈降性は、シリンダーと実際の槽で異なるのは?

事例 4 ばっ気後にpH上昇?、透視度良好でBOD30mg/Lになるのは?

事例 5 有機系消毒剤に変更したら現場や車両の腐食が進行するのは?

研修会は3年ぶり開催とのことですが、密を避けるために人数は40名程度に絞って実施されました。

受講される皆様は人選されたのか、比較的若いメンバーがおられ熱心に受講されていました。東北地方では、会場での質問は出にくい傾向があり、終了後に質問に来られる方がおられました。今回の内容は、岡城が自分で行った実験を基にしており、他では聞くことができないため、社に戻ったら皆様に共有して頂ければ幸いです。

夕方からは新年祝賀会にも席を設けて頂き、旧友や新役員と楽しい時間を過ごすことができました。

2023年1月19日

2023年 1月4日 新年のご挨拶

初春のお慶びを申し上げます。

昨年も大変お世話になりありがとうございました。

新型コロナウィルス感染症の猛威は未だ落ち着きを見せませんが、自己防衛をしながら待つことが肝要です。

感染症の勉強は多少してきたつもりでした。

しかし、獲得した免疫は変異ウィルスに効かず、また免疫機能が長続きしないことは理解を越えました。

人間とウィルスの長い歴史は感染症の歴史ですが、戦前の水際対策、隔離対策などを徹底的に実施された先人の指導力はみはるものがあります。

対策としてのワクチンは毒性の弱い株を体内に入れて、体内で感染させて免疫を獲得するものですが、弱毒株の代わりにm-RNAを接種する方法が今季のワクチンとして脚光を浴びています。それを包み込む薬剤等による副作用があることも現実として受け止める必要があります。

自然界では、この小さなウィルスがDNA内に入り込み、変異を起こして環境に適応してきたと考えるウィルス進化論もあります。昔の本をもう一度勉強してみましょう。

本年は、技術顧問企業様のフォローや講習会、研修会、現場指導等に加えて、民生委員児童委員協議会の会長としての業務も加わり、これらの時間調整を行いながら、期待に添えるように頑張って参りますので、よろしくお願い致します。

2023年1月3日

2022年 12月13日 大野南地区民生委員児童委員協議会の会長に就任しました

民生委員児童委員になって3年が経過し任期満了となり、本地区約80名の委員のうち34名が退任し、12月1日から新たな3年が始まりました。3年務められた役員(会長1名、副会長3名、会計2名、監事2名)さんは改選となり、新しい役員が選出されることになります。

改選に当たっては、年齢、任期等を考慮し若返りを図る旨の趣旨が説明されました。新任委員も加わった全員による投票によって、8名が投票数の多い順に選ばれました。次に、上位4名について、会長を選ぶための投票が行われ、半数以上の票が入ってしまい会長にならざるを得ない状況となり、まだ、2期目で新米でありますが、就任することとなりました。

1期目で親睦会の会長をやったことで、少し名前が覚えられたのが要因と考えます。少し、忙しくなると思いますが、自分の本業もあわせて頑張って参ります。

2022年12月14日

2022年 12月6日 三光株式会社を視察しました

2022年12月6日に、鳥取、島根を拠点として廃棄物処理、リサイクルを大規模に実施している三光株式会社を視察しました。50年前に設立した三光産業(株)から出発し、産業廃棄物焼却プラントを建設してから固形物の焼却を得意としています。さらに固形燃料(RPF)の製造、バイオマス燃料(木チップ)製造、太陽光・蒸気・バイナリー発電を手掛けています。

また、別の工場では低濃度PCB廃棄物無害化処理、引火性廃油や感染性廃棄物の焼却処理を行っています。

さらに、2013年からはウエストバイオマス工場において、汚泥/有機系廃棄物乾燥炭化堆肥化処理施設を運転開始しています。今回の視察は、主に本工場を中心に実施しました。特に、炭化物の製造に力を入れており、日量140tの汚泥が蒸気で乾燥されてから炭化炉に入り炭化物を製造しています。炭化物は主に高炉メーカーが買い取り製鋼保温材に用いられています。カロリーベースによっては、乾燥汚泥の方が有効な場合があるので、用途が分かれることもあるようです。

なお、乾燥施設のエネルギーは、炭化炉の廃熱蒸気に加えて隣接する産業廃棄物焼却炉の廃熱蒸気も活用しています。このようなサーマルリサイクルに加えて、工場排熱を活用したキジハタの陸上養殖も行っています。現在、約5,000匹おりますが、天然魚は大きさがまちまちであるところに対し、養殖魚は大きさを合わせることができるため、宴会場などの一品として重宝されているとの事でした。

2013年よりさらに10年近く前に始めた株式会社日本環境管理センターの炭化施設と炭化炉の形態は違いますが、火を使う装置であるための劣化、炭化物の形状としての微粉炭の飛散、熱効率のための24時間運転といった同じような悩みを抱えておられました。

三光株式会社は、2022年7月にとっとりSDGs企業認証制度(鳥取ではなく【とっとり】が正解)の認証企業となり、また、近畿地方公共団体と「緊急事態発生時・災害時における廃棄物処理に関する協定」を締結する等、地域に無くてはならない企業を目指しているとの事でした。

宿泊は境港の近くであったので、翌日の早朝から境港さかなセンターに行って様子伺いをしようと思いました。やはり目移りしましたが、旬の松葉ガニは大きいのは高く、小ぶりや足折れの松葉ガニは安く、一方年中近く取れる紅ズワイガニも安かったので、それらを見繕って購入してしまいました。やはり、宅急便は便利で良い土産になりました。

2022年12月14日

2022年 12月1日 公益社団法人 広島県浄化槽協会の理事会に出席しました

新型コロナ患者数の増加状況によっては、書面審査もやむなしと思っていましたが、令和4年度第3回の理事会は対面で実施することができました。

特に大きな審議事項はありませんでしたが、理事会での承認、審議事項を検討し、事項によっては3月の総会にお諮りする内容であることを確認しました。

また、次回の理事会、総会の日程調整を行い、それまでにはコロナが収まってくれることが望まれました。

2022年12月2日

2022年 12月2日 浄化槽シンポジウム福岡の講演のビデオ配信が開始されました

2022年11月4日に登壇しました下記シンポジウムのビデオ配信が開始されました。

福岡県浄化槽協会のホームページから視聴が可能です。

関心のおありになる方はご視聴頂きたいと思います。

令和4年度浄化槽シンポジウム福岡の配信について

ご視聴・ご質問はこちら(視聴可能期間:12/2~2/1)
→URL: http://niccs.nishitetsutravel.jp/niccs/ja/app/DL37394

【講演1】「近年の会員市町村における浄化槽整備手法動向について」
全国浄化槽推進市町村協議会
事務局長 久川 和彦 氏

【講演2】「災害時のトイレ対策の役割を担う浄化槽」
岡城技術士事務所
所長 岡城 孝雄 氏

2022年12月2日

2022年 11月 地域貢献について

2006年頃から自治会のお手伝いをしてきました。2020年からは地元の二宮神社の役員、2020年12月からは民生委員児童委員を引き受けることになり、任期は3年間で11月末で終了します。民生委員については、岡城のお爺さんの所に前任者が来られていたので、概略は知っていましたが、いざ就任してから民生委員制度は100年を超える歴史があることがわかりました。

民生委員とは「社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場になって相談に応じ、及び必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める」とあり、児童委員は「児童及び妊産婦につき、相談・援助・指導活動などを行い、関係事業者と連携又は支援し、関係行政機関への協力を行う」とされています。

私が受け持つ地域には、80歳以上の高齢者が約80名程度、一人暮らしの高齢者、夫婦ともに高齢者等と様々で、定期的に様子伺いや市からのお祝い品の配布等を行います。他にも障害者へのフォローもあります。ただし、民生委員が直接お世話することは稀で、地域包括支援センターやケアマネージャーに繋ぐことが主となります。しかし、その他細々とした業務がありますが、私が就任してからは新型コロナの流行によって、なかなか動きが取れなかった3年間でした。

児童委員としては、定期的な下校見守り、こどもセンターの運営委員等があります。

民生委員児童委員協議会内には高齢者福祉部会、障がい者福祉部会(岡城所属)、児童福祉部会があり、それぞれ活動があります。また別に、親睦会というものがあり、各委員間の親睦を深める企画を行います。初年度にその役員に押され、その中の会長に押され引き受けることになりました。本来、任期は1年ですが、各種イベントが開催されずあまり行動できなかったことから、3年間継続して担当してきました。11月で3年間の任期が終わり退任される方もいます。私の地域の民生委員児童委員は80名おり、35名が退任します。親睦会がそのお別れ会を担当し、会場の設定や、記念品贈呈、花束贈呈等の準備を行います。コロナの影響でこれまで使っていたホテルや式場が廃業し、隣町のホテルを使ってやることになりました。

コロナ感染者数の増減を見ながら、11月22日はぎりぎり開催することができました。民生委員児童委員は70歳前後の方々ですので、感染を心配して欠席する方もいましたが、感極まるほどに大成功でした。

12月から新たな3年間の委員も引き受けることとしましたので、本業とあわせて地元貢献にも努力していきたいと思っています。

2022年11月24日

2022年 11月1日~5日 九州縦断 4日浄化槽シンポジウム福岡で講演しました

11月4日に開催される「令和4年度浄化槽シンポジウム福岡」での講演依頼があり、その前行程で鹿児島から北上しました。

今回はアメニティいわきの根本氏と浄化槽汚泥濃縮車を納入した会社の実際の運転状況確認を目的としました。

はじめに、鹿児島空港へ飛んで、そこから宮崎県小林市の株式会社小林衛生公社を訪問しました。この会社は小林市における衛生業務をはじめ、浄化槽清掃、浄化槽保守点検、給排水・下水道施工、産廃処理維持の管理や貯水槽清掃などを行っています。また、浄化槽汚泥濃縮車を数台導入し、以前、浄化槽技術研究集会で半田氏が「浄化槽汚泥濃縮車の効率的な運用」を発表され、優秀課題に選定されています。久々に訪問したものですから、「あらためて浄化槽の基本事項について」を研修しました。

翌日には、濃縮車の運転技術の確認と向上を目的に協業組合八代清掃公社を訪問し、実際の作業状況を根本氏が確認、指導を行いました。以前に比べると格段に技術力が向上していることが確認されました。

3日には福岡入りし、講演の準備等を行い、4日を迎えました。

浄化槽シンポジウム福岡は平成24年から始まり、令和2年はコロナで中止、令和3年度はWeb開催とされましたが、令和4年度は第10回目の節目となり対面によるシンポジウムが開催することができました。会場はパピヨン24ガスホール2Fで聴講者は150名程度でした。なお、当日来場できなかった方のために、シンポジウム開催後、一般財団法人福岡県浄化槽協会のホームページより、講演動画のオンデマンド配信を予定しているとの事です。

開会に主催者として、福岡県環境部小磯真一部長と福岡県浄化槽推進協議会から田川市二場公人市長からご挨拶がありました。その後、講演が下記の2題について執り行われました。

講演1 「近年の会員市町村における浄化槽整備手法動向について」

全国浄化槽推進市町村協議会 事務局長 久川和彦 氏

講演2 「災害時のトイレ対策の役割を担う浄化槽

岡城技術士事務所 所長 岡城孝雄  (NPO法人日本トイレ研究所アドバイザー)

会場はとても熱心に聴講されていました。

閉会後は懇親会、二次会と歓待して頂き、当時、講習会等でお世話になった旧友の皆様と再会し、楽しい一時を過ごすことができました。コロナのピークの狭間での開催は、とてもラッキーだったと思います。

2022年11月6日

2022年 10月26日 公益社団法人沖縄県環境整備協会の研修会に登壇しました

25日中に、広島⇒羽田⇒沖縄と長いフライトを終え、無事に那覇に到着しました。結構家族連れ、観光客も多く混雑している状況でした。

公益社団法人沖縄県環境整備協会では、浄化槽法の改正に伴う浄化槽管理士の更新講習が始まる以前から浄化槽管理技術向上研修会を実施しており、令和4年度で第10回になります。初めの頃から呼んで頂くことが多く、その半数以上に登壇して参りました。

例年は講師2名で構成されますが、本年度は岡城1名とのことです。そのため、以下のいくつかのテーマを提案し以下の2テーマで研修を行いました。今回の受講生は50名程度ですが、それに加えて、離島へはZoomで8か所を結んで実施されました。

①水質管理の常識、思い込み、勘違い

長年、管理業務を実施していますと、ついつい慣れが生じたり、勝手に解釈したり、誤解したまま業務が遂行されてしまっている例が少なくありません。水質管理も然りで、pHを未だにPHと平気で書いていたり、DO飽和値が変更されたことが周知されていなかったり、その他、技術の根幹に係る部分についてもおさらいし、新しい情報も知っておくことが必要です。本テーマは、これらを補う目的で企画しました。

②災害時の浄化槽被害とその緊急対応及びトイレ確保への取り組み

災害はいつ起きるかは予測できませんが、過去の災害から種々学ぶことはできます。経験したことが無い災害は他人事ですが、直面した場合には身の危険にも及びます。また、災害復旧にかかるまでの対応や避難所でのトイレ問題から健康被害へ影響すること等、重要な課題を抱えています。震災時に下水道で起きた事、浄化槽で起きた事等を整理し、浄化槽の場合にできる早急な処置や速やかに対応するための連携強化、そのための協定の締結等、今後に役立てて頂きたいお話をさせて頂きました。なお、このテーマは12月4日に実施する浄化槽シンポジウム福岡で講演するもので、今回は、事前にちょっと練習させて頂きました。

余談ですが、広島から那覇空港に到着し、ホテルにチェックイン。荷物を部屋に置いて、ショルダーバッグが無いことに気づきます。ホテルは無人チェックインなので、緊急問合せして監視カメラを確認してもらったところ肩から掛けていない!これは空港内と考え遺失物取扱に電話するも時間外との事。空港に戻って確認すべしと、道すがら那覇到着⇒ゲ-トからロビーへ⇒暑いので上着を脱いだ、その時電話が入った⇒そのまま歩いて出口と考えると、これは上着を脱いだ時にショルダーバッグを置いたと推察されました。インフォメーションセンターでその旨を話しましたところ、少し待ちますと、どうやらそのようなものが届いているようです。しばらく待ちますと、私のバッグが手元に届き、日本で良かったと実感しました。中には財布、カード、鍵、免許証、手帳(種々の情報が満載)等、もし見つからなかった事を想像するとゾッとします。

2022年10月27日

2022年 10月24日 公益社団法人 広島県浄化槽協会 理事会に出席しました

2022年10月24日、広島県浄化槽協会の第2回理事会が開催される旨の連絡が来まして、26日の沖縄県環境整備協会の研修会と被らずに出席することとしました。すでに25-26日で那覇往復のチケットを取っていたため、25日は広島⇒羽田⇒沖縄と大移動でした。

理事会は、承認事項として職員の勤務評定実施要領の一部改正に関する事項があり、勤務評定をしっかりやる体制が整っていることを確認しました。ただ、人を見ること、評価することは、とても難しいことですので、どこかにひずみが生じないことを願いつつ、相談できる体制の必要性を感じました。

職務執行状況については、財務状況、手数料の収入状況、長期滞納者に対する支払督促申立後の収入状況が報告されました。

検査については、受検契約締結状況および効率化検査実施状況が報告され、未受検者や受検拒否者には市町から行政指導文書を発出して、受検率の向上が図られていました。受検率は平均で74%程度まで向上し、低迷している市町の受検勧奨が課題といえます。

そのためにも広報啓発活動として、テレビCM、新聞広告も実施していくことは有効であり、重要であることを確認しました。

2022年10月25日